
私たちNPO法人「北海道シマフクロウの会」では、北海道のみに生息し現在は絶滅危惧種に認定されている「シマフクロウ」の保護活動を行っています。2年前からクラウドファンディングを活用し皆様に支援を呼びかけ、多くの皆様からご支援をいただいております。誠にありがとうございます。
1回目:https://find-h.jp/project/shimafukurou0704/detail
2回目:https://find-h.jp/project/shimafukurou2020/detail
昨年度はコロナウイルス感染症拡大の状況により、支援金贈呈式や記念講演会などは実施できませんでしたが、第1回目の支援金贈呈者への継続支援のほか、札幌市円山動物園、釧路市動物園、旭川市旭山動物園にも支援をさせていただきました。
今年度もシマフクロウの保護に取り組む皆様への助成を中心に、会報やWEBサイトでの情報発信などの活動を行う予定です。これらの活動を継続して安定的に行っていくため、皆様からのご支援をぜひお願いします。
皆さん、シマフクロウという鳥をご存じですか。シマフクロウは、わが国では北海道のみに生息する世界最大(体長約70㎝)のフクロウです。このシマフクロウが、今、絶滅の危機に瀕しています。生息数はわずかに165羽程度。環境省は絶滅が危惧される生物の「レッドリスト」の第1番にシマフクロウを指定し、その保全に取り組んでいます。
NPO法人「北海道シマフクロウの会」は、シマフクロウに関する情報の収集・広報を目的に活動している団体です。私どもは、令和元年から、クラウドファンディング方式によるご寄付を募ってまいりましたが、昨年の第2回も皆様のご支援のおかげで目標額50万円を上回る実績を挙げることができました。このご寄付をもとに、本年2月には、シマフクロウの保護活動に直接携わる6名の方とシマフクロウの飼育・繁殖・展示啓蒙に尽力されている3地域の動物園に対して、総額160万円の支援金をお届けすることができました。
皆さん、目下、我が国をはじめ世界は新型コロナウイルス感染症との闘いに全力を挙げて取り組み、1年延期された東京オリンピックはその中で何とか開催されました。こうした状況下にあっても、シマフクロウの保護活動は休むことなく着々と行われています。
生物は一度絶滅すると二度と再生はできません。シマフクロウが生息数を減らしてきた一番大きな原因は、開発行為等の人間活動による生息環境の変化によるものです。皆さん、どうか当会の活動にご理解を賜り、このクラウドファンディングの試みに積極的にご協力を賜りますようお願い申し上げます。
【第1回からの継続支援先】
・山本純郎氏(根室市在住)、早矢仕有子氏(札幌市在住)、竹中 健氏(札幌市在住)、齊藤慶輔氏(釧路市在住)、
田村康教氏(釧路市在住)、髙田令子氏(根室市在住)
【今年度新規支援先】
・札幌市円山動物園(札幌市)、釧路市動物園(釧路市)、旭川市旭山動物園
◇釧路市動物園 園長補佐 藤本智
釧路市動物園は1975(昭和50)年に開園し、市内鶴ヶ岱公園で保護収容されていたシマフクロウ5羽を引き継ぎ、飼育を開始しました。
1982(昭和57)年に初めて産卵に成功しましたが、この時は孵化しませんでした。その後全国の動物園で飼育しているシマフクロウを全て釧路市動物園に集め積極的な飼育下繁殖を始め、1994(平成6)年に初めて孵化に成功。翌1995(平成7)年に初めて1羽が巣立ちし繁殖に成功しています。
2011(平成23)年から旭川市旭山動物園と札幌市円山動物園に飼育個体を移動させ分散飼育を開始し、2019(平成31)年には秋田市大森山動物園で飼育を開始し北海道以外での飼育を26年ぶりに再開しています。
釧路市動物園では、飼育個体数の確保と遺伝子の多様性を維持するために飼育園を増やし、シマフクロウの普及啓発に取り組んでいます。
◇札幌市円山動物園 猛禽類担当 菊池晏那
当園では、オスのクック(11歳)とメスのレイン(推定11歳)を釧路市動物園から借り受けてペアで飼育しています。レインは野生傷病鳥として保護された個体ですが、保護時に左羽を骨折した後遺症で飛翔困難であるため、巣箱に登りやすいようにスロープや階段を付けています。
普段の飼育では、2羽の状態に合わせて常に複数種の餌(ヒヨコ、マウス、ホッケ等)を用意して栄養バランスが偏らないように与えています。写真は2羽で仲良く魚を狙っているところです。2羽とも非常に狩りがうまく、10㎝ほどの小さなヒメマスも、50㎝ほどの大きなニジマスもしっかりと足でつかんでいます。活魚の給餌はシマフクロウの繁殖行動促進のみならず、福祉の面からも良い影響を与えているように思います。今後は1年を通して安定して活魚を与えられるように設備を整えたいと考えています。
◇旭川市旭山動物園 主幹・獣医師 池谷優子
現在、旭山動物園ではシマフクロウを4羽飼育しています。当園がシマフクロウの飼育を始めたのは2012年です。飼育技術の習得のため、雌1羽からの始まりでした。その後、繁殖を試みるため2016年に雄(ロロ)と雌(モコ)のペア飼育を始めました。雌は、保護個体のため右目が不自由で警戒心の強い個体であり、当園に来た当初は、雄との関係もどうなるか不安でしたが、秋を迎える頃には鳴き交わしも観察されるようになり、順応してくれて良かったとほっとしたのを覚えています。
2018年春にとうとう旭山で初めて孵化に成功しました。2羽のヒナが生まれてから雄は昼間でも池で魚を捕って巣に運ぶ姿が観察されるようになり、ヒナが巣から初めて顔を出す姿、巣立ちして大きくなっていく姿、巣立ちしてからの親との関係などを間近で観察することができたのは大きな喜びでした。
そして2021年、今年は再び繁殖に挑戦しましたが、結果として成功はしませんでした。まだ2羽は繁殖適齢な年齢です。来年に向け、2羽の体調と環境を整え、来園者と再び子育てをする彼らの姿を共有できるよう頑張ります。
北海道シマフクロウの会では令和3年度の主な活動として、新型コロナ感染症の終息見通しがつくまで講演会等の開催は自粛いたしますが、以下の3つについて実施を計画しています。
①会報の発行とWebサイトによる情報発信
②エッセイ集「羽ばたけ!シマフクロウ」の発行・配布
③シマフクロウの保護活動に取り組んでいる個人・団体等へ助成金を通じた支援
シマフクロの保護活動に取り組んでいる方々への助成金を150万円とするためには、皆様から50万円のご支援が必要となります。
2021年 8月16日 クラウドファンディングスタート
2021年10月16日 クラウドファンディング終了
2021年12月 活動家の皆さんへの支援を開始
◇3,000円
お礼のメッセージ
シマフクロウの絵はがき5枚セット
※絵はがきのデザインについてはこちらにお任せ下さい。
◇10,000円
お礼のメッセージ
「北海道シマフクロウの会」会報の送付とイベントのご案内(1年間)
フクロウのストーンオブジェ 2個1セット
◇30,000円
お礼のメッセージ
「北海道シマフクロウの会」会報の送付とイベントのご案内(1年間)
「北海道シマフクロウの会」HPにお名前掲出
絵本「シマフクロウのちびの冒険」 1冊
◇50,000円
お礼のメッセージ
「北海道シマフクロウの会」会報の送付とイベントのご案内(1年間)
「北海道シマフクロウの会」HPにお名前掲出
国分北海道 スイートワイン「島梟 甘熟SWEET 21年」1本
◇100,000円
お礼のメッセージ
「北海道シマフクロウの会」会報の送付とイベントのご案内(1年間)
「北海道シマフクロウの会」HPにお名前掲出
国分北海道 ブランデー「島梟 十勝ブランデー原酒 89」1本
シマフクロウに関する情報収集・発信、またシマフクロウの保護に携わっている方々への支援を目的に、2013年9月に任意団体「北海道シマフクロウの会」が設立され、講演会の開催や年4回の会報の発行等の活動を続けて参りました。こうした活動に関し、広報活動や財政基盤等の面でより一層強化を図る観点から、2019年2月に、任意団体「北海道シマフクロウの会」の事業・財産の一切を引き継ぐ形で、特定非営利活動法人北海道シマフクロウの会(通称:NPO法人北海道シマフクロウの会)が設立されました。従来は主として会員を対象に活動をして参りましたが、今後はNPO法人化を契機に、活動を広く一般の方々をも対象に一段と拡充して参ります。
近年、生物多様性の保全が叫ばれるなか、温暖化問題を始め地球環境の破壊がますます進みつつあります。1962年にレイチェル・カーソンの「沈黙の春」が出版されてから既に60年弱が、2007年にアル・ゴアの「不都合な真実」が出版されて10年以上が経過しました。私たちは地球環境と生物多様性の保全にもっと関心を高め、具体的行動を起こす必要があります。NPO法人北海道シマフクロウの会は、シマフクロウの保護を象徴として、生物多様性の保全を積極的に推進する団体です。
30,000円
残り15口お礼のメッセージ
「北海道シマフクロウの会」会報の送付とイベントのご案内(1年間)
「北海道シマフクロウの会」HPにお名前掲出
絵本「シマフクロウのちびの冒険」 1冊
50,000円
残り18口お礼のメッセージ
「北海道シマフクロウの会」会報の送付とイベントのご案内(1年間)
「北海道シマフクロウの会」HPにお名前掲出
国分北海道 スイートワイン「島梟 甘熟SWEET 21年」1本
100,000円
残り9口お礼のメッセージ
「北海道シマフクロウの会」会報の送付とイベントのご案内(1年間)
「北海道シマフクロウの会」HPにお名前掲出
国分北海道 ブランデー「島梟 十勝ブランデー原酒 89」1本
プロジェクトが成立しました!
2021/08/16に募集を開始しました。
2021/10/16 00:00:00に支援募集を終了します。
目標金額に達しない場合もプロジェクトは成立し、支援金額が引き落とされ、リターンも履行されます。